おいしい水出しコーヒーを淹れるために『コーヒー豆(粉)』をしっかり選ぼう
水出しコーヒーの最大の特徴は、なんと言っても『豆本来の香りや味が出やすい』ことです。
従って、水出しコーヒーに使用する『コーヒー豆(粉)』はとても重要となります。
水出しコーヒーに不向きの豆(粉)を使用してしまったら、水出しコーヒーの利点を活かせないことになりますので、非常にもったいないです。
また、もし質の悪い豆を使ってしまったら、嫌な香りや雑味を含んだコーヒーが出来てしまいます。
ここでは、おいしい水出しコーヒー淹れるための「コーヒー豆選び」について解説したいと思います。
目次
水だしコーヒーに使うコーヒー豆(粉)の選び方3選
コーヒー豆の選び方はいろいろありますが、一番大事なのは『自分が一番好きなコーヒー』を選ぶことだと思います。
「この豆は水出し専用で、この豆はホット専用、アイス専用」…というような決まりが厳密にあるわけではありませんので、最終的には自分好みの豆を使えば良いのです。
ただ一般的に、“こういう豆が水出しには向いている”という程度の基準は存在します。
ここではまず、どういう観点からコーヒー豆を選択すれば良いかをご紹介し、その中で一般的に水出しに向いていると言われるものを挙げていきたいと思います。
1、ロースト度合いでコーヒー豆を選ぶ
コーヒーの味や香りはロースト(焙煎)の度合いで決まります。
どういうことかというと、コーヒー豆のロースト度合で“酸味と苦味のバランス”が決まるのです。要は、ロースト度合が深ければ深いほど苦味が強く、浅ければ酸味が強くなります。
豆の色も深煎りは黒に近づき、浅煎りは明るい色となります。
これを覚えておくと、コーヒー豆の種類に詳しいわけでなくても、豆の色を見れば苦味の強い濃いコーヒーか、酸味が強くさっぱりしたコーヒーなのか、ざっくりと判断することが出来ます。
水出しに適しているのは中煎り以上
水出しコーヒーは一般的に中煎り以上のものが適していると言われます。
というのは、浅煎りレベルでは(極浅煎り、中浅煎りを含みます)では、豆の中まで火が通っていなかったり、もし通っていたとしても豆特有の青臭さが残っています。
水出しコーヒーではダイレクトに豆の味が出てしまうで、青臭さが残っている豆は向いていないと言えます。
2.豆の挽き方でコーヒー豆を選ぶ
豆の挽き方、いわゆる粉の細かさ(これを粒度と言い、“メッシュ”とも表現されます)でもコーヒーの味わいは大きく変わります。
簡単に言うと、
- 豆を細かく挽く⇒苦みが強くなる
- 豆を荒く挽く⇒酸味が強くなる
です。
ロースト度合いもそうでしたが、結局のところ、コーヒーは「苦みが強いのか」「酸味が強いのか」に分かれます。
挽き方は大きく分けて
- 極細挽き
- 細挽き
- 中挽き
- 粗挽き
の4つがあり、市販のコーヒーは中挽きが多いと言われます。
業務用のような大きな自動ミルを使えば、
- 細挽きと中挽きの間の「中細挽き」
- 中挽きと粗挽きの間の「中粗挽き」
のようにもっと細かく挽き方を調整できるようですが、自宅で楽しむ分には、最初の4つで十分です。
粗く挽いた豆は豆の粒が大きいため、水が粒の間を早くすり抜けてしまいます。そのため、成分がしっかり抽出されないことが多く、さっぱりした浅い感じのコーヒーになります。
一方、細かく挽いた豆は、粒が粉のように細かいため水の通りが遅くなり、豆の成分が十分に出るため、ずっしり深い味わいのコーヒーとなります。しかしその反面、エグ味や雑味が出やすくなってしまうという欠点もあります。
従って、水につけている時間が長い水出しコーヒーには、あまり細かく挽きすぎた粉を使わないほうがいいと言えます。
また、コーヒーボトルやコーヒーパックの様な水につけている時間が長い場合は、中挽き程度がよいでしょう。反対に、水出しコーヒーの中でも抽出時間が割と短いウオータードリップ式の場合は、細挽きでも大丈夫です。
3.原産国からコーヒー豆を選ぶ
コーヒーはアフリカ、ハワイ、南北アメリカなど様々な国で作られています。
それぞれ気候は異なりますので、各国で作られるコーヒーは風味、コクと言ったものがそれぞれ異なります。
また、世界各国で作られているため、厳密にいえば1年中収穫できると言う事になりますが、それぞれの国で収穫時期は異なります。野菜や米と言った農産物は「旬」な時期に食べるとおいしいですよね。
コーヒー豆も「豆」という農産物ですので、1月に収穫される豆もあれば、8月に収穫される豆があるなど、それぞれの国で旬な時期が存在します。
原産国から豆を選ぶ、また旬な時期を判断して選ぶということもおいしいコーヒーを選ぶポイントになるかと思います。
一般的に、
- ブラジル
- グァテマラ
- インドネシア
- コロンビア
が原産の豆は苦みとコクがあり、かつ酸味のバランスもとれているため、水出しコーヒーやアイスコーヒーに向いていると言われます。
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まとめ
以上、コーヒー豆を選ぶポイントを3点あげてみました。
ただ、繰り返しになりますが、ホットにはこの豆、水出しにはこの豆という決まりはなく、一番大事なのは自分が一番おいしいと感じるものを使う事だと思います。
様々な豆を試して、自分のお気に入りを見つけてくださいね。
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